「毎日出ないのが当たり前になっている」 「浣腸や摘便ばかりでつらそう」 「便秘が続くとお腹が張って、夜も眠れない」
こうした排便トラブルは、重症心身障害児・医療的ケア児・脳性まひ児など、 日常生活にサポートが必要なお子さんに非常によく見られます。
この記事では、便秘や排便困難を抱えるお子さんに対して、 訪問鍼灸マッサージでどのようなケアができるのかをご紹介します。
小児の便秘・排便困難が起きやすい理由
- 腹筋や体幹の筋力が弱く、いきめない
- 寝たきりや姿勢保持困難で、腸の動きが弱い
- 食事・水分量・運動量が少ない
- 抗けいれん薬などの影響で便秘がち
- 緊張・ストレスによって排便反射がうまく働かない
便秘によってお腹が張る、吐き戻し、夜泣き、けいれん増加など、 別の症状を引き起こすこともあります。
鍼灸マッサージでできる便秘ケア
東洋医学から見た便秘のタイプと対応
東洋医学では、便秘は体質や内臓の働きによっていくつかのタイプに分けて考えます。
※ここでは気血津液の失調による便秘のタイプを解説します。
- 気虚タイプ
- いきみにくい、疲れやすい、便意があっても出ない
- 気滞タイプ(気の巡りが悪い)
- お腹の張り、ストレスが強い、便意が不安定
- 津液不足タイプ(体の潤いが不足)
- 硬く乾いた便、肌や口が乾燥しがち
- 瘀血タイプ(血の巡りが悪い)
- 慢性の便秘、顔色が暗い、舌が紫っぽい
お子さんの状態や便の性状などから、 そのときどきの体調に合わせて柔軟に施術内容を調整しています。
訪問施術のメリット
- ご自宅で、排便前のタイミングに合わせた施術が可能
- 医療的ケアや介助が必要なお子さんでも施術がスムーズ
- トイレや浣腸の習慣・頻度についてもご家庭と共有しやすい
実際の症例
症例1:5歳/脳性麻痺・胃瘻あり・排便週1回
- 週3回訪問施術(腹部+足の冷え改善)
- 施術翌日に排便が起こるパターンが定着
症例2:4歳/染色体異常・座位保持困難
- 毎日の浣腸に負担を感じていたが、
- 鍼灸マッサージを取り入れたことで浣腸なしで出る日が週に2〜3回へ
よくあるご質問
Q:鍼は痛くありませんか? A:刺さない鍼や、お腹への軽いマッサージを中心に行います。小児でも安心です。
Q:便秘以外にも見てもらえる? A:筋緊張、夜泣き、呼吸の浅さ、けいれん後のケアなども対応可能です。
Q:病院の先生に相談したほうがいいですか? A:保険適用の際には医師の同意書が必要になりますが、まずは鍼灸マッサージ側から相談サポートします。
お問い合わせ・ご相談はこちら
訪問鍼灸マッサージ 十番堂では、 便秘に悩む小児・医療的ケア児のご家庭へ、 ご自宅でのやさしいケアをお届けしています。
- 港区・渋谷区・目黒区・品川区、新宿区など都心を中心に対応
- 国家資格保有の施術者が担当
- 医師の同意書で健康保険対応も可能
まとめ|「出せないつらさ」から、少しでも解放されるために
排便が思うようにできないことは、お子さんにとっても、 介助するご家族にとっても大きな負担になります。
「少しでも自然に出せるように」「お腹がやわらかい日を増やしたい」 そんな思いに寄り添うケアとして、訪問鍼灸マッサージをご活用ください。
まずはお気軽にご相談ください。