「夜に何度も起きてしまう」 「日中の眠気でリハビリや登園がつらそう」 「自律神経が乱れていると言われたが、どうしたらいいか分からない」

こうした悩みは、重症心身障害児や医療的ケア児のご家族から多く聞かれます。

発達や筋緊張、脳のダメージ、呼吸器・経管栄養などが関与し、 睡眠と覚醒のリズムが乱れやすいのが特徴です。

この記事では、小児の睡眠と鍼灸ケアについて、現場での症例も交えてご紹介します。


小児の睡眠障害はなぜ起きる?

医療的ケアが必要なお子さんや、重度の障害を持つお子さんには、 以下のような背景から睡眠の問題が起きやすくなります:

  • 筋緊張やけいれんによる身体的不快感
  • 昼夜逆転(昼間はウトウト、夜は興奮)
  • 呼吸器装着や吸引による中断
  • 自律神経の未発達、ストレス過多

これにより、ご本人の睡眠だけでなく、ご家族の生活リズムも崩れてしまうことが多くあります。


鍼灸ができる3つのケア

1. 自律神経の調整

副交感神経を優位にし、リラックス状態をつくることで自然な入眠を促します

臓腑でいうと、心、肝などにアプローチして、精神を安定させます。

2. 筋緊張の緩和

けいれんや硬直、痙直などがあると、 体が緊張したままで眠りに入りづらくなります

鍼やお灸で下肢・体幹・背部の緊張を和らげ、 身体的に「眠れる姿勢」をサポートします。

3. 呼吸・消化・排泄のサポート

睡眠に関係する呼吸や消化の不調にもアプローチ可能です。

  • 呼吸補助器具の周囲に違和感がある場合のケア
  • 便秘や胃の張りなどによる夜間不快感の軽減

訪問鍼灸だからこそできること

  • お子さんが安心できる自宅で施術が受けられる
  • 吸引や経管栄養など医療的ケア中でも対応
  • 母親・家族と一緒に受けられるリラックス空間づくり
  • 保護者へのアドバイス(生活リズム、食事タイミングなど)

症例紹介

症例1:5歳/脳性麻痺・てんかん・医療的ケアあり

  • 症状:入眠に1〜2時間、夜間覚醒3〜4回
  • 対応:週3回の訪問施術
  • 結果:3ヶ月後「夜の寝つきが早くなった」「夜中の覚醒が1〜2回に減少」

症例2:3歳/染色体異常・重度発達遅滞

  • 症状:夜間に泣いて起きる、睡眠時間が短い
  • 対応:週4回の訪問施術
  • 結果:お母さん「本人も眠れているし、自分も眠れるようになった」

十番堂の訪問鍼灸が選ばれる理由

  • 国家資格保有の施術者が対応
  • 港区・渋谷区・目黒区、新宿区など都心部へ訪問
  • 医師の同意書により保険対応が可能
  • 初回無料相談も受付中

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まとめ|「眠れない」は、あきらめなくていい

医療的ケアや重度の障害があるお子さんの睡眠トラブルは、 ご本人だけでなく、ご家族の心身にも深刻な影響を与えます。

薬に頼りすぎたくないと考えるご家庭にとって、 やさしく、継続可能な選択肢としての鍼灸は有効です。

「夜ぐっすり眠ってほしい」「家族みんなで眠れる夜を」 そんな思いに、訪問鍼灸十番堂は寄り添い続けます。