脳梗塞、脳出血、くも膜下出血は、脳血管疾患の一つで、突然発症する病気です。

重篤な場合はその後の生活に多くの影響を与えます。

一度の発作が運動能力、感覚、言語、認知機能、情緒に変化をもたらすことがあり、患者さんとそのご家族にとって大きな障害となります。

脳血管障害の後遺症に立ち向かっていく方法の一つとして、十番堂の訪問鍼灸マッサージ治療があります。

この記事では、脳卒中の後遺症と訪問鍼灸マッサージの治療法ついて詳しく説明します。

脳卒中の後遺症

脳卒中には、脳梗塞、脳出血、くも膜下出血があります。

脳梗塞は脳の血管が詰まる病気です。

一方、脳出血くも膜下出血は脳の血管が破れる病気です。

脳梗塞や脳出血によって脳血管に異常が起きた結果、脳への血液供給が遮断され、心や身体の機能の低下などが生じ、後遺症として残ってしまう場合があります。

以下は、脳卒中の後遺症の一部です。

1、運動障害

脳の運動を主る部分に損傷が生じると、片麻痺(半身麻痺)や筋力低下が現れます。

筋肉が弛緩して動かせなくなったり、筋緊張強くなり、自分の意志で身体を動かせなくなります。

2、感覚障害

感覚を支配する領域が影響を受けることがあり、感覚の異常や痺れが起こります。

3、言語障害

言語領域に影響を与えると、言語障害が発生します。

失語症と呼ばれ、言葉の理解や発話が困難になります。

4、認知機能の低下

脳卒中後、半側空間無視を代表として認知機能に問題が生じることがあります。

記憶力の低下、判断力の問題、認識能力の低下などが見られます。

5、精神的な変化

脳卒中により情緒が不安定になり、抑うつ、不安、怒りやネガティブな感情に思い悩まされることがあります。

6、視覚障害

脳卒中が視覚野に影響を与えると、視覚障害が発生します。

7、嚥下障害

嚥下を主る領域が障害されると、飲み込むことが困難になり、誤嚥(食べ物や唾液が気管に入ること)のリスクが高まります。

これらの後遺症は、脳卒中の程度、脳の損傷部位、患者さんの年齢、治療の頻度や適切性などによって異なります。

鍼灸について

鍼灸は、中国起源の伝統的な医療で、数千年にわたって使用されてきました。

この治療法は、特定の経絡や経穴(ツボ)に鍼を刺したり、お灸を据えることで、身体の気の流れを調整し、自然治癒力を高めることを目的としています。

鍼灸は、WHO(世界保健機関)から効果が認められており、各大学病院などでも脳梗塞・脳出血の後遺症に対して用いられています。

鍼灸の研究結果や医学論文については、こちらをご覧ください。

あん摩、マッサージ、指圧について

あん摩は、中国から日本に伝わり、「押す、揉む、さする、なでる、叩く」といった手技により、東洋医学の考えに基づいて、気血の流れを良くして、様々な疾病を治す治療方法です。

マッサージは、ヨーロッパから明治時代に日本に持ち込まれ、皮膚に直接触れて血流を改善する目的で手技を行います。

指圧は、日本独特の技法で、手指や手掌で体表に圧を加えて、病気の改善や予防を図る治療法です。

‟気持ちいい”、“癒し”を目的とした施術ではなく、あん摩マッサージ指圧の本来の目的である‟治す”為の手技を行うことで、痛みや痺れの改善、内臓疾患を治癒に導きます。

脳梗塞、脳出血の後遺症に対する鍼灸・あん摩マッサージ指圧の効果

鍼灸は、WHO(世界保健機関)から効果が認められており、各大学病院などでも脳梗塞・脳出血の後遺症に対して用いられています。

脳卒中の後遺症に対しては、以下のような効果が認められます。

1、運動障害の改善

ツボに鍼を刺したり、指圧して適切な刺激を与えることで、神経組織の修復を促進し、筋肉の機能を改善することが期待されます。

2、感覚障害の軽減

神経の回復により、鈍くなった感覚や、刺激に敏感になり過ぎている感覚が改善します。

3、言語障害の回復

全身の筋肉の機能が回復してくる過程で、発語するための筋肉も改善してきます。

特に、舌や喉周囲の筋肉は言葉を発するのに必要な筋肉です。

これらが改善してくると嚥下機能も改善してきます。

4、認知機能の向上

脳に刺激がいくと、失われた認知機能が回復することがあります。

5、精神面の安定

鍼灸治療は情緒を安定させ、ストレスを軽減させる効果があります。

精神が安定することで睡眠の質が改善することがあります。

中でも脳卒中の後遺症で特に多い症状は、上肢下肢の痙縮、筋緊張が出現する「片麻痺」です。

片麻痺によって起こる関節や筋肉の痛み、突っ張り感が辛いと訴える方が多くいらっしゃいますが、鍼灸、あん摩マッサージ指圧、関節運動を行うことで緩和されます。

十番堂の訪問鍼灸マッサージの特徴

1、脳卒中の後遺症の治療経験が豊富

当院は、脳神経系の疾患や難病の治療経験が豊富です。

訪問診療の経験は、述べ1万件以上の実績があります。

2、東洋医学的な鍼灸治療

東洋医学の考え方で治療を行い、五臓六腑、十二経絡を調整することで、 麻痺や筋委縮以外の全身症状に対してもアプローチできます。

3、健康保険、〇障が適用

医師の同意があれば、健康保険を用いて治療を受けることができます。

脳卒中の後遺症によって働けなくなってしまい経済的に余裕がない方でも、健康保険や心身障害者医療助成制度(〇障)が使えるため、治療費の負担が少なく、長く治療を続けられます。

心身障害者医療助成制度(〇障)についてはこちらをご覧ください。

4、初回無料体験実施

初回は無料で治療を体験することが可能です。

問診に1時間程頂き、脳卒中の経過や、これまでの病気や体質などを考慮しながら治療していきます。

初回1度の治療で変化を感じることは難しいですが、雰囲気を感じていただき一緒に治療を進めていけるかどうかご検討を頂ければと存じます。

医師の同意書や、お手続き方法についても初回時に詳しくご説明致します。

5、訪問診療

麻痺などの後遺症があると、治療やリハビリのために外に出るのは不安があり、一苦労です。

訪問鍼灸十番堂は、国家資格を持った治療家がご自宅へ往診するので、快適なご自宅で治療を受けることができます。

症例

当院では、脳卒中の後遺症の患者さんを数多く治療しています。

くも膜下出血後の後遺症に悩んでいた60代女性の症例を載せていますので、こちらもご覧ください。

症例ブログ

最後に

これまでの当院の治療経験上、脳血管障害の後遺症に対して鍼灸、あん摩マッサージ指圧、リハビリを行っても、数ヶ月ですぐに治るという例はありません。

年齢、脳卒中の程度、後遺症が発症してから経過している時間の長さによっては、進行を遅らせたり、再発を防いだり、その時だけ症状を緩和するための治療となる場合もあります。

一般的には、一度損傷した脳神経は再生しないと言われています。

しかし、何ヶ月、何年も継続して治療をしていくことで、脳梗塞や脳出血による後遺症が改善したという例があることも事実です。

脳の回復には時間がかかるので、腰を据えて治療を受けて頂きたいと存じます。

ご相談は随時受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせください。

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