小児の難病は、本人だけでなくご家族にも心身の大きな負担をもたらします。 医療的ケアが日常に組み込まれる中で、「何か自宅でできることはないか」「副作用の少ない方法で支えたい」と感じる方も多いのではないでしょうか。

そうした中で、訪問鍼灸という選択肢が、少しずつ注目されるようになっています。

この記事では、小児の指定難病に対する基本的な理解と、訪問鍼灸がどのようにお子さんとご家族の支えとなるのかを、現場目線で解説します。


小児の指定難病とは?

日本では厚生労働省が定める指定難病の中に、18歳未満が対象となる小児の指定難病が多数含まれています。 たとえば以下のような疾患が該当します:

  • 脊髄性筋萎縮症(SMA)
  • 筋ジストロフィー(デュシェンヌ型など)
  • てんかん性脳症
  • 染色体異常症候群(13トリソミー、18トリソミーなど)
  • 進行性神経変性疾患(リー症候群など)

いずれも長期的な療養と、医療・生活支援の両立が求められる疾患です。


小児への鍼灸は安全なの?

「子どもに鍼灸?」と驚かれることがありますが、実は**小児向けの鍼灸(小児鍼)**は長い歴史があります。

  • 鍼を刺さず、なでたり軽く当てる「接触鍼」
  • 心地よさを大切にしたタッチと声かけ

こうした痛みや恐怖のない方法を用いて、お子さんの身体に過剰な負担をかけず、 呼吸や筋緊張、自律神経などをゆるやかに整えていきます。


訪問鍼灸でできるサポート

1. 筋緊張や拘縮の緩和

筋緊張が強く、寝返り・抱っこ・移乗に苦労されるケースも少なくありません。 鍼灸はこうした緊張を和らげ、関節の可動性や介助のしやすさを高める効果が期待されます。

2. 呼吸・嚥下・排泄を支える

胸郭周囲の動きや腹部の状態を整えることで、呼吸の深さ・嚥下の安定・便秘対策にもアプローチできます。

3. 睡眠・夜泣き・自律神経の調整

昼夜逆転や夜間の緊張が強いお子さんには、副交感神経を優位にするケアで睡眠改善がみられることもあります。

4. ご家族のケアと精神的サポート

施術中の会話や観察を通じて、ご家族の悩みや疲れにも寄り添う時間を大切にしています。


訪問鍼灸のメリット

医療的ケア児でも安心して受けられる体制

小児の指定難病の中には、気管切開、吸引、胃ろう、在宅酸素など医療的ケアが必要なお子さんも多くいます。 訪問鍼灸では、こうした医療的ニーズに配慮し、体位や刺激量、観察ポイントを細かく調整する施術を行います。 医師の指示や訪問看護師との情報共有も意識し、チームの一員としてご自宅での生活を支える姿勢を大切にしています。

兄弟児への間接的サポートにも

難病を持つお子さんのケアに集中するあまり、兄弟姉妹が“待たされる存在”になってしまうことも。 訪問鍼灸は、家庭全体の雰囲気が和らぐ時間を提供し、兄弟児とのふれあいや会話のきっかけとなることもあります。 「鍼灸の先生が来る日は、家がやさしい空気になる」と言ってくださるご家庭もあります。

継続的な関係性が生む“気づき”

医療機関のように定期通院が難しいお子さんにとって、定期的に関わる訪問鍼灸師は、 ご家族の変化やお子さんのサインを拾い上げる存在になります。 「今日は眠りが浅い」「背中の動きが違う」といった、数値では見えない変化に気づけることが強みです。

  • 通院不要、自宅での施術で安心
  • 生活リズムやケアの流れに合わせて柔軟に対応
  • 保険(医師の同意書)や医療助成制度を活用可能
  • ご家族が施術を見守れる安心感

港区・渋谷区・目黒区などでは、難病支援制度とも連携し、訪問ケアの一環として鍼灸を取り入れるご家庭が増えています


ご相談を検討中の方へ|訪問鍼灸十番堂のご案内

訪問鍼灸十番堂では、港区・渋谷区・目黒区など東京都内を中心に、小児の指定難病を抱えるお子さんへの訪問鍼灸・マッサージを行っています。

  • 医療的ケア児・重度障がい児にも対応
  • 国家資格を持つ鍼灸師が担当
  • 施術は保険適用可能(医師の同意書サポートあり)
  • 初回のご相談・体験は無料対応(エリア限定)

「うちの子にできるの?」「刺激が不安」「どんな人が来るの?」といったご質問にも丁寧にお答えいたします。

まずはお話を伺わせてください。 ご本人とご家族が、少しでも安心できるケアを受けられるよう、誠心誠意対応いたします。


まとめ|やさしく寄り添う、もうひとつの支え

小児の指定難病に対して、医学的な治療はもちろん大切ですが、 日々の「眠れた」「便が出た」「呼吸が楽そう」といった小さな改善の積み重ねが、ご家族にとって大きな意味を持ちます

鍼灸は、そんな日常の小さな変化を支えることができる、やさしいケアのひとつです。

「何かできることはないか」と感じている方へ。 訪問鍼灸という選択肢が、ご本人とご家族の生活を少しでも豊かにできることを願っています。

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